訪れた 動物 たち


 鳥類    昆虫やその幼虫、ミミズ、草花の種子、花の蜜、果実などを求めて     
    四季折々、庭にやってくる鳥たちが増えてきました。

    ヒヨドリは秋から春にかけて大きな鳴き声をあげ、木の実などを食べに、
    キジバトは夏場に池の水を飲みにやってきます。
    春から秋のカワラヒワ、冬だけやってくる小型のメジロや中型のツグミもいます。
年中訪れ、手作り巣箱に営巣したスズメとシジュウカラ。
    
池の金魚を食べた犯鳥?は、アオサギでした。大きくて美しい鳥なのに・・・

 
 
 アオジジョウビタキ キジ バト ムクドリ
 
    
ヒヨドリ  カワラヒワの交尾 メジロ 雪囲い上のツグミ
 
 


2009年4月末の夕刻。鉢植えにジョウロで水やりの最中、
散歩で通りかかった犬友に声をかけられた。
「屋根に珍しい鳥が止まってますよ!」 道路に出てみると「アオサギだ!
 急いでカメラを持ち出して写真撮影。

屋根の棟上から軒先に降りてきて、直ぐ下にある池を覗き込む。
隣家との間にあるブロック塀に飛び移り、庭に飛び降りた。
塀の脇の敷石を歩いて池に近づき、池の縁石の上に立って、金魚を確認し、頭を下げて金魚を食餌する体勢になるが・・・ソコマデ!。
 



スズメの子育て 〜 長男が小学生の時に一緒に作った巣箱を         
   20数年振りに庭の赤松の木に取り付けてみました(2007年)。
   当時はシジュウカラが一度巣立ったのですが、今回はスズメが営巣しました。
雛に餌を運ぶ 親スズメ 巣立ちした雛 菜園脇の親子
 
 
 
シジュウカラの子育て〜2009年夏、今回は、巣箱の出入り口の穴を小さくして松の木に取り付け、
スズメには遠慮願いました。
 2010年3月末から、シジュウカラが毎日やってきましたが、今度は穴が小さすぎるようで、
盛んに穴の回りをつつくだけで、中に入ろうとしません。
 4月5日初めて巣箱に入る シジュウカラを見ました! 

翌6日から巣材をくわえて入るようになりました。主にコケ類を運び入れ ています。
電線やケーブルから、松の木に飛び移り、巣箱の穴に飛びついて中に入り、
巣材を整えて、飛び立っていきます。


その後産卵 し、メスは巣箱からほとんど出ないで抱卵 しました。
オスが餌を運んでくる と、メスが巣箱の中で鳴声で応答します。
鳴声の違いで、意思の伝達・疎通が出来ているようです。

 やがて親の出入りする回数が増え、オスとメス共に出入りし、
か細い雛の鳴声が聞こえるようになって、孵化した事がわかりました。

写真は、昆虫をくわえて、枝から巣箱へ飛び、
直径27mmほどの巣穴 に入ります。

雛に餌を与えて、出る時には、
糞をくわえて顔を出し
、次の餌探しに飛びたちます。

 5月下旬、雛が成長し、餌を求めて親鳥を呼ぶ鳴声が、日増しに大きくなってきました。

 霧雨の降る5月28日、水やり作業が無いので、疲れ休みにソフャーで横になってテレビの
録画番組を見る。 雨の止んだ昼以後、花写真を撮るため庭に出ると、
朝は賑やかだった雛鳥の鳴き声も、縄張りを主張し、餌を運ぶ親鳥の声も姿も無く、静か・・・・ 。
ナンテコッタ!居間で休んでいる間に、親鳥は巣立った雛を連れてどこか安全な場所に移動した?
(カラスの親子がすぐ脇の電柱に、その日も居ました)

 2日後の早朝、鉢植えに水やりしていたその時、賑やかにシジュウカラ親子がやって来ました。
私の周りを、木から木へ枝から枝へと飛び交い、カメラを用意する間もなく、
我が家で巣立った雛鳥たちであることを実感したのです。
その後しばらくは、ほぼ毎日一度は庭を訪れるようになりました。

 上写真は道路を隔てた隣家の松の木で、親鳥が虫を捕って雛に与える 様子を、
車道からズームレンズで撮った(左が親鳥、右が雛鳥)ものです。
残念ながら、肝心な親が雛に餌を与える瞬間が撮れていませんが・・・・。


 
 チョウ    花の蜜や幼虫の食草(産卵場所)を求めて、各種のチョウがやってきます。
         優雅な舞いと、色・形の変化で魅了し、見飽きることが無く癒されます。
         
         羽の表と裏で色模様が違っていたり、
         春型と秋型で大きさや色調が異なるものがあります。
 
 シロチョウの仲間
         モンシロチョウは年中訪れて、キャベツやブロッコリーに産卵するので、
         アブラナ科の野菜は、防虫網をかけて育苗します。
         
追尾するモンシロチョウのペアと幼虫の青虫 下はスジグロシロチョウ 秋に良く訪れたキチョウ

 アゲハチョウの仲間〜大型のチョウ、ナミアゲハやキアゲハは春から秋に良く訪れ、
          キアゲハはアシタバに産卵します。
          黒いアゲハも時折来るのだが、長居はしないので撮影機会は少ない。
 
夏型が大きく濃い色になるアゲハ(ナミアゲハ)、 右2枚は交尾中です。
春型と夏型で少し異なるキアゲハです。 明るく目立ち、ペア飛行も見れました。 
ムクゲの花で吸蜜する傷み羽のカラスアゲハ キアゲハの幼虫(食草はアシタバとパセリ)
 
 タテハチョウの仲間〜中型で人馴れし、良く舞っています。
           ミントや、ニラの花は、シータテハやミドリヒョウモンのために在るようです。
           ルリタテハがホトトギスの葉に産卵し、幼虫の食害を受けました。
 
タテハの仲間では一番多くやってくるキタテハです。羽の表と裏、春と秋の違いがあります。
  
目立つ色のアカタテハですが、素早く飛び去ってしまいます。 羽裏もキレイ!
 
少し小型の
ヒメアカタテハ
時たま見られる
ウラギンヒョウモン
ヒョウモンの中ではこのミドリヒョウモン
多く飛来し、キタテハと喧嘩もします。
 
鮮やかな青色のルリタテハですが、敏捷に飛び回ってすぐ居なくなります。
秋に出会った個体は、色あせて終末の姿でした。 右端はホトトギスを食害する幼虫です。
 
 シジミチョウの仲間
         良く見られるのはヤマトシジミです。
         小さいが、例えばトラフシジミは触角のような尾状突起 を持ち、鳥などをだます。
              私も一瞬!騙されました。
 
ヤマトシジミの追尾、闘争?から交尾へ。 きれいなベニシジミ 飲水するルリシジミ
 
ツバメシジミとその羽裏 トラフシジミの春型(左)と夏型(右)
 
セセリチョウの仲間
イチモンジセセリは春から見られますが、
特に秋には沢山庭を飛び交っています。


小型なのに体が太く、敏捷に飛び回ります。

ハナトラノオの花穂で交尾 するペアが
いました。 チョッカイ出すオスも諦めました。
 
 

 
トンボ      大きな複眼と頑丈な顎で、他の小昆虫を捕食します。             
赤とんぼ(アキアカネ)の他は、夏場にやってきます。
オニヤンマは、夏の朝、雨樋に静止していたので撮影できました。

金魚池の他、スイレン鉢やプラスチックの水草容器、水やり用の容器などから
ヤゴがたくさん育っています(2020年晩秋)。 越冬して羽化出来るかな・・・!

秋に多くやってきたアキアカネ交尾 し、庭をペア飛行 しながら池や水溜りに産卵 しました。
 
 
ノシメトンボ ウスバキトンボ オオシオカラトンボ の♂(左)と♀(右)
 
ハグロトンボ アオイトトンボ アオモンイトトンボ オニヤンマ
 
 
 

 
ハチ   毎年多種類のハチが、水と餌を求めて、あるいは巣作りのために訪れます。    
射された事はありませんが、時々やってくる大型のスズメバチには注意します。
クマバチは大きいのですが、春から秋まで花の蜜を求めてやって来、安心です。
  
 スズメバチの仲間 
ホソアシナガバチの巣が
スズメバチ
の餌食になった
下はスズバチ
上と右はフタモンアシナガバチと巣
 
トックリバチの、飲水とアオムシの食餌 ヒメスズメバチ キイロスズメバチ
 

 「セグロアシナガバチ」が、根上り盆栽仕立てのサツキの枝 に巣を作りました。
毎年のように、鉢植えや庭木のツツジに巣が作られましたが、突然親バチがいなくなったリ、
巣が鳥などに獲られて消失しました。 しかし記録的猛暑の今夏(2010年)は違いました。

 邪魔になる枝は口で噛み折って、巣を大きな楕円形に広げ ていきます。
昆虫などを捕らえて、肉団子を作って幼虫に与え、真夏は精一杯羽を振って 暑さから巣を守り、
夜は働きバチがビッシリと巣に張り付いています。早朝の活動前に慎重に鉢への水やりをします。
 
7月中旬から8月中旬 朝の巨大巣と働き蜂 羽を振って温度上昇を防ぎ、肉団子を作る
 
 8月末の朝の水やりで、誤って巣にも水がかかった時
危険を感じた働きバチが攻撃に出ました。1匹に左の上腕をチクリと刺された !  一瞬でした。
その日は痛みも腫れもたいしたことなく、キンカンを塗っただけですが、
翌日から腫れが左手の甲まで広がって収まるのに5日間 かかりました。

それまで友好的だと感じていたのですが、この後、幼虫が羽化し終わる10月末まで、
鉢への水やりの度に怖い思いをしました。

( 蜂の社会は、メス中心です。オス は、特定の時期にのみ生まれ、女王蜂と交尾します。
 女王蜂は精子を保存できて、長期にわたり産卵し続けることが出来るそうです。
卵、幼虫、蛹、を経て成虫となった働き蜂もすべてメス ということです。 )

同じく2010年、仏間の東側にある出窓の上隅に小さな巣を見つけました。
巨大な巣になるとは思わず、そのまま観察しました。種類は「キアシナガバチ」のようです。
 
下の1枚目は5月下旬、女王バチ が1匹で巣作りして卵を産み付けています。
2枚目が7月初めで、幼虫、蛹を経て羽化した蜂は、すべて働きバチ となります。
3枚目は8月上旬です。巣が大きくなり、働きバチの数も増えました。
 暑いので、懸命に羽を振って風を送る 蜂がいます。

4枚目が8月下旬、巣が更に巨大化しました。1つの巣穴に1匹の幼虫が育ち、
蛹になると白い蓋で塞がれ ます。それを破って羽化し、働きバチがどんどん増えます。
 
 
上1枚目は、菜園で捕らえた青虫で、噛み砕いて作った肉ダンゴ  を幼虫に与えようとしています。

2枚目が、を口に含んで運び、巣に振りかけて過熱を防ごうとしている様子です。
3枚目は10月初めです。朝のうちは働きバチがすべて巣に張り付いています。
 巣を知らずに出くわしたらビックリするでしょうが、危険を感じなければ攻撃することはありません。

4枚目が10月末で、幼虫もすべて羽化し、働きバチもほとんどいなくなりました。
 楕円形の巣は長径が15cmを超 えました。

 「クロアナバチ 」 菜園のニガウリ茂みの中でツユムシ を狩り、飛び立って地面に降りて、
           アオシソの根元にあけた巣穴に運び込んだ。
 
その他のハチ
花蜜を求める
クマバチ(右上も)
下は
トラマルハナバチ
クロマルハナバチ
♂(上)と♀(下)
ミカドジガバチ
ニホンミツバチ
 

 アブ の仲間 花蜜や花粉を食べるハナアブ類が多くやってきます。
          アオメアブやシオヤアブは昆虫を捕らえています。
 
オオハナアブ ハナアブ ホソヒラタアブ アオメアブ
 
 シオヤアブ  昆虫を捕食する
          アブの仲間です。

          丁度、小さな虫を捕らえて
          いました。 
 

   
  の仲間は夜行性で、あまり見かけませんが、多くの幼虫が園芸の害虫となります。

    オオスカシバとホシホウジャクは透明な羽を素早く回転させて、
    ハチドリのように蜜を吸いに来ます。

    イラガの幼虫は葉裏にいて、知らずに触れると毒針で刺され非常に痛い。
    アケビコノハの幼虫にはギョッ!としました。

    スズメガの幼虫は朝顔を食害し、見つけにくく、大きく育ってしまいます
    ヨトウガの幼虫(ヨトウムシ)は昼は土にもぐり、夜に葉を食害します。

    ミノムシの中にはミノガの幼虫が入っていて、冬にシジュウカラが食べていました。

 


 蛾の多くは夜行性ですが、スズメガの仲間で昼間に敏捷に飛び回る蛾がいました。
その内の1種・「オオスカシバを紹介します。

 左はクチナシの葉を食べる幼虫 です。毎年必ず食害を受けましたが、成虫がこんな魅力的な蛾であったとは近年知りました。

長い口吻
(こうふん)を持ち、
ホバリング
(空中停止)して吸蜜する姿は、
映像で見る小さなハチドリのようです。

透明な翅
(前ばねの長さ3cm弱)をフル回転させ、長居はせずにアットいう間に
飛び去っていきました。

下は、ハナトラノオの花筒 の奥の蜜を求める「オオスカシバ」です。

 

 

 

後翅の黄色が目立つ「ホシホウジャク」も、オオスカシバと同じく、昼間に活動する蛾で、
すばやく羽ばたき、空中に静止 して花蜜を吸います。
雨が降らなければ、ハナトラノオの開花中はほぼ毎日飛来しました。
長い口吻 をもち、筒が長く蜜が深い所にある花から吸蜜することができるのです。

 日を浴びながら敏捷に飛び回り、長い口吻を巧みに操って、
ホバリング
しながら蜜を吸っている様は、蛾であることを忘れさせます。

 近くの五葉アケビの葉に止まってしばし休息した姿は、まさに地味な蛾そのもので、
またまたビックリ!させられました。(下右端) 
  


 

  
アケビコノハはアケビの葉だけを食し、幼虫も成虫も変わった形態をしています。  
終齢幼虫はアケビの木から移動して、周辺のブルーベリーや椿の葉で巣を作り蛹になります。
多くは春までにシジュウカラなどに食べられてしまうようです。
敵を欺く目玉模様の幼虫です 葉の中に真っ黒な
蛹が入っています
下は蛹になる準備中、葉で体を包みます 2010年初めて見た
成虫の蛾です
 
 「エビガラスズメガ」の幼虫は、朝顔を食害する大型の芋虫です。
若い幼虫 成長した幼虫 体色はさまざまです 土に潜って蛹になる
 
その他の 蛾の成虫・幼虫・蛹など
ホタルガ キクキンウワバ
ヨトウムシの幼虫
イラガアメリカ
シロヒトリ
の幼虫
ミノムシ(ミノガの幼虫)
 
 
 
 
 アブラゼミ羽化 2008年7月19日夕方でした。
        鉢植えに水やり中、庭の通路で裏返しになったセミの幼虫を発見しました。
        木の枝で卵1年、地中にもぐって幼虫で5〜6年、苦労してやっと
        地上に出てきたのに、どうしたことでしょうか。拾い上げると生きていたので、
        とりあえず、玄関前に置いた鉢植えのハイビスカスの枝に着けてやる。

        水をやり終えて、玄関に入ろうとしたその時、なんと羽化が始まっていました。
        慌ててカメラを三脚につけて、スローシャッターで撮影開始。
        ストロボを使わず、3〜7枚目は居間の蛍光灯の光だけで撮影しました。
  
6時43分 背中 を割って、羽化始まる 室内に移し6時48分 脚で殻につかまり
 
6時58分 じっとして 羽を伸ばしきる 7時58分 茶色く変身 夜は玄関外に置き、
  翌朝 には成体となり飛立った。
 

 カマキリ  オオカマキリとやや細めのカマキリ、茶色で少し小さ目のコカマキリの3種が
         庭で見られました。

早朝の夕菅で休むカマキリと、
鉢に産み付けた卵のう
ブロック塀を移動中の
オオカマキリ
誤ってモウセンゴケに
触れたコカマキリ
 
下は、30年位前のネガフィルムを整理した時、スキャナーでデジタル化したものです。
晩秋にオオカマキリ卵のうを見つけたので、
枝を折り取って持ち帰り、花瓶に挿して玄関に置きました。

翌年、枝に新葉が出た後の6月はじめ、突然に次々とふ化して脱皮し、
100匹以上の1齢幼虫が生まれてきました。
トンボを捕食中の♀親 オオカマキリ の ふ化の様子

  
バッタ の仲間
 
大型の
ショウリョウバッタ
名称不明の
小型バッタ
オンブバッタのペア(上の小さいのが♂)と
褐色型の個体

 
甲虫の仲間 カミキリムシはイチジクの木に産卵し、幼虫が幹や枝の内部を食い荒らして
         枯死させてしまいました。
ゴマダラカミキリムシ コガネムシ マメコガネ(バラを食害・オクラの花で恋愛中)
テントウムシ の ペア オオツマキヘリカメムシ シロテンハナムグリ


その他の昆虫 
鳴く虫とクモ
           秋の夜は、喧しいほどの虫の音ですが、夜なので写真撮影は困難。
           クモは景観上、退治するのに追われます。
 
コオロギ(上)と
ツユムシ(下)
アオマツムシ ナガコガネグモ トンボ(上)とチョウ(下)を獲るジョロウグモの♀


 両生類  唯一、庭に居住するのはアマガエルで、昆虫などを食べています。

       体色を変化させる
ことができ、緑色の他に茶褐色や
       灰色になったり、暗色の斑紋ができることがあります。
        
       足先に吸盤 があって木の葉に吸い付いて垂直に止まる
       こともでき、樹木の枝葉や果実で休んでいたりします。
       雨の降る前に天気予報のようによく鳴きだします。


 
 アマガエル繁殖 睡蓮やハスを植えた鉢を入れ、水遣り用の溜め池をかねたポリ容器
        (長さ160、幅60、水深40cm位)を、家の南と西の2箇所に置いてあります。
        例年は金魚も入れておくのですが、2007年は魚を入れて無かった。
        
        2つの容器共にカエルが産卵! 気付いたのは小さなオタマジャクシを発見した
        8月上旬でした。金魚の餌を少しずつ与え、9月にはカエルに変態しました。
        庭がカエルだらけになるかと思いきや、秋の内によそへ分散移動したようです。
 

 今年(2010年)もアマガエルが庭で繁殖しています。
5月下旬になると、夜毎の大合唱が一段と声高に鳴り響きました。
 
写真の上左端は、昔の陶製火鉢にハスを植えた鉢を入れたもので、
特に大きく響く鳴き声の正体を見ました(6月2日)。
オスが喉にある鳴嚢 (めいのう)という袋で共鳴させて、
小さな体(体長3〜4cm)なのに大きな声を生み出し、
更に容器の共鳴と重なって響いたのです。
 
幾つもの容器に次々と産卵を繰り返しました。
ふ化したばかりのオタマジャクシは容器の壁面などに付着して動きません。
泳ぎだしたら、熱帯魚の餌・テトラミンを細かくして与え、
成長に伴って金魚の小粒餌に切り替えました。
写真の下右端は、同じ容器に後から追加産卵したので、
大小のオタマが仲良く混在しています。 

恋歌を歌う茶褐色の♂ 発生が進む卵 ふ化直前の卵 ふ化直後は壁面について動かず
 
観賞魚の餌を食べて 熱帯睡蓮の花咲く中で 立派なオタマに成長 兄弟は仲良し

 
約1ヶ月経過した7月中旬変態 が始まりました
尾の付け根に小さな後足が形成され、体内では前足も作られていきます。
餌をあまり食べなくなり、水中でボーっとしている時間が多くなります。
後足が大きくなると、鰓(エラ)穴から前足が出て、エラ呼吸から肺呼吸に
体形・体色も変化してオタマからカエルの姿に変態します。

 
尾を付けた子カエルと
水中には足付きのオタマが
容器壁面を登る子カエル
下は睡蓮葉上で周りを観察中
 

 前足が出て、体色が黄緑色に変っても、まだ尾が付いています。
尾が短くなると上陸するものが出てきますが、
容器や、スイレンやハスの葉上で変体を完了(尾が無くなる)すれば、
元気よく庭の各所へと移動してゆきます。
 
7月も最終日、セミの声が賑やかになり、夜は虫の音も聞こえるようになってきました。
  


 
 
爬虫類  以前から庭に住み着いていたのは、日本固有種のニホンカナヘビですが、
      最近ニホントカゲも見るようになり、昨夏はヤモリらしきものにも出合いました。
      
      昆虫やクモ・ミミズなどを食べ、危険を感じると尾を自切し、再生が出来ます。
      トカゲの幼体は、尾が金属光沢のある美しい青色で、一瞬ビックリしました。
 
よく見かける ニホンカナヘビ ニホントカゲの幼体 通路で見た ヤモリ?
  
 
2008,01,22、 全面的に更新
 
            2009,03,04、 追加更新

2011,02,17、大幅に追加更新